Webサイトを用意しようとすると、ホームページ作成サービス、レンタルサーバー、VPS、WordPress専用サーバーなど、似たような言葉がいくつも出てきます。

ただし、それぞれが担当する範囲は同じではありません。

この記事では、ホームページを手軽に作れる3do1、自由度の高いサーバーを構築できるConoHa VPS、WordPressのサーバー管理・セキュリティ・高速化をまとめて任せられるWebSpeedを比較します。

※掲載内容は2026年8月8日時点の公式情報を基に整理しています。料金、機能、管理画面、契約条件は変更される場合があるため、契約前に各サービスの公式ページで最新情報を確認してください。

先に結論:Webサイト運用のどこを任せたいかで選ぶ

3サービスは直接の競合というより、Webサイト運用の異なる部分を担当します。

やりたいことおすすめ主な役割
専門知識を抑えてホームページを作りたい3do1ページ作成、ブログ、フォーム、顧客管理
サーバーを自由に設定してWebサービスを動かしたいConoHa VPS仮想サーバー、OS、アプリ、開発環境の構築
WordPressの保守・セキュリティ・高速化を任せたいWebSpeedマネージドWordPressサーバー、WAF、CDN、バックアップ

自分でサーバーを管理したくないなら3do1、技術的な自由度を重視するならConoHa VPS、企業サイトのWordPress運用を専門会社へ任せたいならWebSpeedが候補です。

3do1・ConoHa VPS・WebSpeedの比較表

比較項目3do1ConoHa VPSWebSpeed
主な用途ホームページ作成・顧客管理Webサーバー・開発環境の構築WordPressサイトの運用基盤
技術知識少なくても始めやすいLinux・サーバー設定の知識が必要制作は必要だがサーバー運用を任せやすい
サーバー管理サービス側利用者サービス側
WordPressWordPressではなく独自CMS自分で導入・設定可能プリインストール環境を提供
セキュリティサービス側の環境で運用利用者が設定・更新WAFなどを標準提供
バックアッププラン・仕様を公式で確認自分で設定自動バックアップを標準提供
料金の目安無料プランあり/有料は月額900円相当から512MBは月額460円からエントリー月額54,780円(税込)
特に向いている人個人事業主・店舗・小規模企業開発者・エンジニア企業・制作会社・重要なWordPressサイト

料金差が大きいのは、提供範囲がまったく異なるためです。月額だけを横並びにせず、誰が構築・更新・障害対応・セキュリティ対策を行うのかまで含めて比較しましょう。

Webサイト制作・運用サービスの選び方

1. 目的が「サイト作成」か「サーバー構築」かを分ける

まず、必要なのが完成したホームページなのか、自由に使えるサーバーなのかを整理します。

  • 会社情報、サービス紹介、問い合わせフォームを掲載したい
  • ブログやお知らせを自分で更新したい
  • 独自のWebアプリやAPIを公開したい
  • WordPressを高速かつ安全に運用したい
  • 顧客情報やフォーム回答もまとめて管理したい

ホームページを作ることが目的なら、サーバーの自由度が高くても作業が増えるだけの場合があります。一方、独自プログラムを動かしたい場合は、ホームページ作成サービスでは機能が足りません。

2. サーバー管理を誰が行うか決める

VPSでは、OSの更新、ファイアウォール、SSL、バックアップ、障害時の復旧などを利用者が管理します。

技術的な自由度は高いものの、設定を放置するとセキュリティや安定性の問題につながります。サーバー管理へ時間を使えない場合は、管理範囲が少ない3do1や、WordPress運用を任せられるWebSpeedのほうが向いています。

3. 将来必要になる機能を確認する

最初は数ページだけでも、運用後に機能が増えることがあります。

  • 独自ドメイン
  • ブログ・お知らせ
  • 問い合わせフォーム
  • 顧客管理・メール配信
  • 会員ページ
  • 外部サービスとのAPI連携
  • ステージング環境
  • アクセス増加への対応

現在必要な機能に加え、1年後に追加しそうな機能も確認しておきましょう。

4. 移行と解約の方法を先に確認する

Webサイトは長く運用するため、サービスを変更する可能性があります。

記事、画像、顧客情報、ドメイン、メール、データベースをどの形式で取り出せるか確認します。独自CMSから別サービスへ移る場合と、WordPressを別サーバーへ移す場合では、移行方法と作業量が異なります。

3do1|専門知識を抑えてホームページを作りたい人

3do1は、ホームページの作成・更新に加え、フォーム、顧客管理、会員機能、メール配信などを一つの環境で利用できるクラウド型のCMS・CRMサービスです。

サーバーやSSLを別途用意せず、サブドメインでサイトを公開できます。自分で作る方法に加えて、初期制作をプロへ依頼するメニューもあります。

3do1の簡単な使い方【2026年8月時点】

ここでは、フリープランでサイトの土台を作り、問い合わせフォームまで確認して公開する基本的な流れをまとめます。

画面・機能について
以下は2026年8月8日時点の3do1公式ヘルプを基にした概要です。プラン、ページ数、編集画面、公開方法、独自ドメインなどの条件は変更される場合があります。

  1. フリープランへ登録する
    公式ヘルプでは、「サイトURL」「メールアドレス」「パスワード」を入力して利用登録すると、専用の3do1環境とダッシュボードが作成される流れが案内されています。サーバーやSSLを別に用意せず始められます。
  2. サイトセットアップでホームページの土台を作る
    新規登録後の質問に答えながら、サイトの基本構成を作ります。最初からデザインを完成させるのではなく、事業名、サービス、問い合わせ先など公開に必要な情報を先に揃えます。
  3. テンプレートの画像・文章を自分の内容へ差し替える
    ページブロックを使って、見出し、本文、画像、ヘッダー、フッターなどを編集します。作業途中はプレビューし、スマートフォンでも読みにくい部分がないか確認します。
  4. 必要なページを追加し、公開前の状態で内容を確認する
    サービス紹介、料金、運営者情報など必要なページを追加します。公開前は下書きやプレビューを使い、リンク、誤字、画像、問い合わせ先を確認してから公開へ進みます。
  5. 「お問い合わせ」フォームを設置してテストする
    3do1には問い合わせ用のフォームセットがあり、入力項目、自動返信、プライバシーポリシーなどを調整できます。自分で1件テスト送信し、管理画面への回答保存と通知、自動返信まで確認します。
  6. サイトを公開し、公開後も少しずつ更新する
    内容が整ったらサイトステータスと公開状態を確認して公開します。公開後もページやブログを追加できるため、最初から全ページを作り込まず、必要な情報から公開して育てる方法でも進められます。

最初の確認では、トップページを見るだけでなく「問い合わせを送信 → 回答を確認 → 自動返信を受け取る」まで通すと、実際の運用をイメージしやすくなります。

3do1のメリット

  • メールアドレスで登録し、無料プランから試せる
  • サーバーやSSLの設定を自分で行わなくてよい
  • ページとブログを管理画面から更新できる
  • フォームや顧客情報を同じ環境で管理できる
  • 必要に応じてプロへ初期制作を相談できる

3do1の料金

無料のフリープランがあり、有料プランは年払いの月額換算で次の金額が案内されています。

プラン月額換算(税込)主な用途
フリー0円2ページのお試し
ライト900円小さなサイト・LP
バリュー2,700円一般的なビジネスサイト
ビジネス4,500円顧客管理・メール配信
ハイエンド9,900円ページや顧客数が多い運用

独自ドメインなどは、プランや追加オプションの条件を確認してください。

3do1の注意点

独自のプログラムやサーバー設定を自由に追加するためのVPSではありません。使用できるページ構成や機能は、3do1が提供する範囲に限られます。

また、フリープランには3do1の広告が表示されます。事業用サイトとして公開する場合は、有料プランのページ数・記事数・顧客管理機能を比較しましょう。

3do1が向いている人

  • 個人事業主や店舗のホームページを短期間で用意したい
  • コードを書かずに自分で更新したい
  • 問い合わせフォームと顧客情報をまとめたい
  • サーバー保守に時間を使いたくない

3do1を無料で試す

ConoHa VPS|サーバーを自由に構築したい人

ConoHa VPSは、仮想サーバー上へOSやアプリケーションを導入し、用途に合わせた環境を構築できるVPSサービスです。

Webサイトだけでなく、Webアプリ、API、開発・検証環境、ゲームサーバーなどにも利用できます。長期契約の「まとめトク」と時間課金が用意され、すべてのプランで初期費用は無料です。

ConoHa VPSの簡単な使い方【2026年8月時点】

ここでは、VPSを1台追加し、SSH接続と基本的な安全確認をしてからWebサーバーやアプリを置くまでの流れをまとめます。

VPSの責任範囲について
以下は2026年8月8日時点のConoHa VPS公式サポートを基にした概要です。VPSではOS、SSH、公開ポート、ソフトウェア更新、バックアップなどを利用者側で管理します。管理に自信がない場合は、一般的なレンタルサーバーや管理を任せられるサービスも比較してください。

  1. 用途と必要なスペックを決める
    静的サイト、WordPress、Webアプリ、検証環境では必要なメモリやCPUが異なります。最安プランだけで決めず、動かすソフトウェアとアクセス量から必要な余裕を考えます。
  2. コントロールパネルの「サーバー追加」からVPSを選ぶ
    「サービス」でVPSを選び、OSやアプリケーションなどのイメージタイプ、料金タイプ、プランを設定します。長期利用ならまとめトク、短期間の検証なら時間課金など、使い方に合う料金タイプを確認します。
  3. rootパスワードとSSH Keyを安全に設定する
    rootパスワードは推測されにくいランダムな文字列を使います。可能であれば「セキュリティ → SSH Key」で公開鍵を登録し、サーバー追加時に選択します。ConoHaで自動作成した秘密鍵はダウンロードできる機会が限られるため、安全な場所へ保管します。
  4. 金額・スペック・オプションを確認してVPSを追加する
    必要に応じて自動バックアップや追加ストレージを選び、「追加」で作成します。作成後は「サーバー」→「VPS」から対象のネームタグを開き、IPアドレスやサーバー状態を確認します。
  5. SSHで接続し、一般ユーザーと権限を整える
    公式スタートアップガイドには、SSHログイン、一般ユーザーの追加、sudo設定、一般ユーザーでの公開鍵認証が用意されています。rootで日常作業を続けるのではなく、必要な権限だけを持つ運用へ移します。
  6. 必要なポートだけを許可し、OSとソフトウェアを更新する
    Web公開に必要なポート、SSHで使うポートなど、用途に必要な通信だけを許可します。OSやパッケージの更新を行い、その後Webサーバー、データベース、アプリなど必要なものを導入します。
  7. 公開前にバックアップ・復旧・監視方法を決める
    サイトが表示できるだけで本番運用を始めず、バックアップ先、復元方法、障害や容量不足に気付く方法を決めます。設定変更前にバックアップを取る運用を用意すると、問題が起きたときに戻しやすくなります。

ConoHa VPSは自由度が高いぶん、「サーバーを作成できた」ではなく「安全に更新・復旧できる」までを初期設定として考えるのが大切です。

ConoHa VPSのメリット

  • OSやミドルウェアを用途に合わせて選べる
  • WebアプリやAPIなど独自のシステムを公開できる
  • 必要に応じてサーバースペックを選べる
  • 初期費用なしで始められる
  • 長期利用と短期間の検証で料金タイプを選べる

ConoHa VPSの料金

2026年8月8日時点では、512MBプランが月額460円から案内されています。

ただし、料金はメモリ、CPU、SSD、契約期間、時間課金・まとめトクの選択、キャンペーンにより変わります。WebアプリやWordPressでは、処理内容とアクセス数に余裕を持ったプランを選びましょう。

ConoHa VPSの注意点

VPSは、契約しただけで安全なWebサイトが完成するサービスではありません。

利用者が次の作業を行います。

  • OSとソフトウェアの更新
  • SSHやファイアウォールの設定
  • Webサーバーとデータベースの構築
  • SSL証明書の設定・更新
  • バックアップと復元テスト
  • 不正アクセスや障害の確認

サーバー構築を学びたい人や、自分で保守できるエンジニアには自由度が高い一方、事業のホームページをすぐ公開したいだけなら作業が多くなります。

ConoHa VPSが向いている人

  • 独自のWebアプリやAPIを公開したい
  • Linuxやサーバー構築を学びたい
  • 使用するOS・ミドルウェアを自分で選びたい
  • 開発・検証環境を低コストで用意したい

ConoHa VPSのプランを確認する

WebSpeed|WordPressの運用基盤をまとめて任せたい人

WebSpeedは、WordPressに特化したマネージドクラウドサーバーです。

WordPressのプリインストール環境に加え、WAFによるサイバー攻撃対策、CDNによる表示高速化、自動バックアップを標準で提供しています。サーバーのメンテナンスやWordPressコア・プラグインの運用についてもサポート範囲に含まれます。

WebSpeedのメリット

  • WordPressがインストールされた環境から制作を始められる
  • WAFとCDNを標準で利用できる
  • 自動バックアップを利用できる
  • サーバーのセキュリティ更新を任せやすい
  • WordPress本体やプラグインの運用を相談できる

WebSpeedの料金

通常プランのエントリーは、1ホスト・1WordPress環境で月額49,800円、税込54,780円と案内されています。

小規模な個人ブログ向けの価格帯ではありません。企業サイト、採用サイト、アクセスや安全性が重要なWordPressサイトなど、サーバー運用を社内だけで抱えたくない場合に検討するサービスです。

WebSpeedの注意点

WebSpeedは、既存のWordPressへプラグインを一つ入れて高速化するサービスではありません。WordPressを稼働させるサーバー環境そのものを提供するため、既存サイトでは移行作業が必要です。

メール送信、ネイキッドドメイン、証明書の持ち込み、データ移行など、一部はオプション扱いです。現在のドメイン、メール、DNS、外部連携を整理したうえで問い合わせましょう。

WebSpeedが向いている人

  • 企業のWordPressサイトを安定して運用したい
  • セキュリティ対策やバックアップを任せたい
  • CDNを含む高速化環境を利用したい
  • サーバー担当者がいない、または運用負担を減らしたい

WebSpeedの機能と料金を公式サイトで確認する

状況別のおすすめ

個人事業主・店舗のホームページを作る

会社情報、サービス内容、問い合わせフォーム、ブログなどを短期間で用意したいなら、3do1が始めやすい選択です。

無料プランで管理画面を確認し、必要なページ数と顧客管理機能に合わせて有料プランを選べます。

Webアプリや独自システムを公開する

Node.js、Python、Docker、データベースなどを使い、独自のシステムを公開するなら、ConoHa VPSが候補です。

ただし、本番公開前にバックアップ、監視、セキュリティ更新の運用まで用意しましょう。

企業のWordPress運用を専門会社へ任せる

サーバー障害やサイバー攻撃への対応、WordPressの保守、高速化をまとめて相談したい場合は、WebSpeedを検討します。

月額費用は高いものの、社内担当者の作業時間や障害時の対応体制を含めて判断するサービスです。

導入前に確認するチェックリスト

  • 独自ドメインを利用できるか
  • メールアドレスはどこで管理するか
  • SSLは自動更新されるか
  • バックアップの頻度と保存期間
  • 復元作業を誰が行うか
  • サーバーやCMSの更新担当者
  • 問い合わせ時のサポート範囲
  • 解約時にデータを取り出せるか
  • 別サービスへの移行方法
  • アクセス増加時の料金と拡張方法

契約前に、サイトを公開するまでの作業だけでなく、公開後の毎月の運用を具体的に想像しておくと失敗を減らせます。

よくある質問

ホームページ初心者にはどれがおすすめですか?

コードやサーバー設定を行わずにホームページを作りたいなら、3do1が候補です。

ConoHa VPSは自由度が高い反面、サーバー構築と保守の知識が必要です。WebSpeedはWordPress制作そのものを代行するサービスではないため、サイト制作担当者または制作会社との連携が必要です。

ConoHa VPSとConoHa WINGは何が違いますか?

ConoHa VPSは、OSから自由に構築できる仮想サーバーです。ConoHa WINGは、一般的なWebサイトやWordPressを始めやすいレンタルサーバーです。

独自アプリや特殊なサーバー構成が必要なければ、VPSではなくレンタルサーバーのほうが管理しやすい場合があります。

WebSpeedはサイトを速くするだけのサービスですか?

いいえ。CDNによる高速化だけでなく、WordPress専用のクラウドサーバー、WAF、自動バックアップ、WordPress運用サポートをまとめて提供するサービスです。

既存サーバーへ追加する単体高速化ツールではないため、導入時にはサイト移行やDNS変更を確認します。

3do1で独自ドメインは使えますか?

独自ドメインは追加オプションとして案内されています。利用するプランとオプション料金、現在取得済みのドメインを適用できるかを公式ページで確認してください。

WordPressを使うならConoHa VPSとWebSpeedのどちらですか?

自分でサーバーを構築・保守し、費用を抑えながら自由に設定したいならConoHa VPSです。

サーバー管理、WAF、CDN、バックアップ、WordPressの運用支援をまとめて任せたいならWebSpeedが候補です。費用だけでなく、社内で対応できる作業範囲に合わせて選びましょう。

まとめ:必要な運用範囲に合うサービスを選ぶ

Webサイト制作・運用サービスは、価格だけでなく、どこまでをサービス側へ任せられるかが重要です。

  • 手軽にホームページを作りたい: 3do1
  • 自由なサーバーを構築したい: ConoHa VPS
  • WordPressの運用基盤を任せたい: WebSpeed

まずは「ホームページを作る」「独自システムを動かす」「WordPress運用を任せる」のどれが目的かを決めましょう。役割を分けて考えると、自分に必要なサービスと不要な機能が見えやすくなります。

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