Slackを仕事で使っていると、依頼がDM、チャンネル投稿、口頭連絡に散らばりやすくなります。

内容が同じでも書き方が毎回違うと、担当者は「期限は?」「対象は?」「優先度は?」と聞き直すことになります。

Slack Workflow Builderを使うと、受付フォーム → チャンネル通知 → 後続リマインドという定型フローをSlack内で作れます。

情報の基準日:2026年8月11日
Workflow Builderの利用条件、画面、開始条件、コネクタ、外部連携機能は変更される場合があります。設定前にSlack公式Workflow Builderガイドを確認してください。

先に結論:依頼の入口を1つにするだけでも効果がある

最初から複雑な自動化を作る必要はありません。

たとえばWeb更新依頼なら、次のようにします。

  1. Workflow Builderのフォームから依頼
  2. 必須項目を同じ形式で取得
  3. #web-request に自動投稿
  4. 担当者がリアクションやスレッドで着手を宣言
  5. 一定時間後または期限前に確認用リマインド
  6. 完了報告は人が行う

これだけでもDMに埋もれる依頼を減らせます。

Workflow Builderでできること

Slack公式では、Workflow Builderを日常的な業務を自動化するノーコード機能として案内しています。

代表的な使い方には、フォームでの情報収集や繰り返しリマインドがあります。

ワークフローの開始方法は、リンク、スケジュール、絵文字リアクション、チャンネル参加など複数あります。利用できる開始条件やステップはワークスペースの設定やプランによって異なります。

受付→担当通知→リマインドの簡単な使い方【2026年8月時点】

1. 受付対象を1種類に絞る

最初は「サイト修正依頼」「記事確認依頼」「経費確認」など1種類だけ作ります。

複数業務を1フォームへ詰め込むと、入力項目が増えて使われにくくなります。

2. フォーム項目を決める

Web修正依頼なら次の程度から始めます。

  • 依頼タイトル
  • 対象URL
  • 依頼内容
  • 希望期限
  • 緊急度
  • 補足

「担当者」は依頼者が決めるより、受付後にチーム側で決めるほうが安全な場合があります。

3. Workflow Builderでフォームを作る

SlackのWorkflow Builderを開き、テンプレートまたは新規ワークフローから開始します。

フォームステップを追加し、先ほど決めた項目を設定します。

入力必須にする項目は、本当にないと作業できない情報だけに絞ります。

4. 受付内容を専用チャンネルへ投稿する

フォーム送信後に、回答内容を #request などの専用チャンネルへ投稿するステップを追加します。

投稿には次を含めます。

  • 依頼者
  • タイトル
  • 対象
  • 期限
  • 詳細

フォーム回答全文をそのまま広いチャンネルへ出すのではなく、機密情報や個人情報を含む場合は通知先を限定します。

5. 担当開始ルールを決める

自動で担当者を確定する前に、チームで簡単なルールを決めます。

例:

  • 👀 リアクション = 確認中
  • 🙋 リアクション = 担当します
  • ✅ リアクション = 完了

リアクションを開始条件にできる環境では、後続ワークフローへつなげることもできます。

6. リマインドを追加する

毎週の確認や期限前確認など、定型のリマインドを追加します。

ただし、すべての依頼を同じ間隔で通知するとノイズになるため、最初は「未処理一覧を毎朝確認する」程度でも十分です。

7. 実際の依頼を1件流して確認する

公開前に次をテストします。

  • フォームの項目が分かりやすいか
  • 通知先チャンネルが正しいか
  • 非公開情報が見えていないか
  • メンションが多すぎないか
  • スマートフォンからも入力できるか
  • リマインドが重複しないか

フォーム回答は後から確認・ダウンロードできる

Slack公式では、Workflow Builderで作成したフォーム回答を管理画面からダウンロードできる手順を案内しています。

長期的な集計が必要なら、Slack内だけに情報を閉じず、必要に応じて台帳へ整理する設計も検討します。

ただし、外部スプレッドシートやCRMへ自動転送する場合は、コネクタの権限と送信先を確認してください。

Workflow Builderの利用条件

Slack公式ガイドではWorkflow Builderは有料プランで利用できる機能として案内されています。

契約中プラン、管理者設定、利用できるコネクタやカスタムステップによって、作れるワークフローは変わります。

画面にWorkflow Builderがない場合は、Tools または Automations の表示と、ワークスペース管理者の設定を確認します。

Slack Connectでは公開範囲を確認する

外部企業と共有しているSlack Connectチャンネルでワークフローを使う場合、社内だけの情報が外部参加者に見えないか確認します。

Slack管理者は、外部組織がワークフローを利用できるかなどの設定を管理できます。

受付チャンネルは、必要なメンバーだけが参加する社内チャンネルへ分ける方法が安全です。

自動化しないほうがよい部分

担当者の最終決定

案件の難易度や稼働状況によって担当を変えるチームでは、人が確認して割り当てるほうが現実的です。

外部顧客への返信

フォーム内容だけで顧客返信を自動送信せず、まず社内通知までに留めます。

削除・公開・権限変更

ファイル削除、公開設定変更、アカウント権限変更など不可逆性の高い操作は、別の確認ステップを設けます。

通知疲れを防ぐ設計

自動化を増やすと、今度はSlack通知が増えすぎる問題が起きます。

次の順番で減らします。

  1. 受付チャンネルを分ける
  2. 全員メンションを避ける
  3. 担当者だけに通知する
  4. 毎回通知ではなく定時まとめにする
  5. 完了済み案件にはリマインドしない

「通知を増やす自動化」ではなく、「確認先を1つにまとめる自動化」を目指します。

向いている人

  • Slack内で依頼が散らばっている
  • 聞き返す項目が毎回ほぼ同じ
  • 複数人で受付を担当している
  • 定例の確認やリマインドが多い

まだ不要な人

1人でSlackを使っていて依頼数も少ない場合、Workflow Builderを作るより、固定メッセージやCanvasに受付テンプレートを置くだけで足りることがあります。

まとめ

Slack Workflow Builderは、「人の仕事を全部自動化する」より、依頼の入口と通知形式を揃える用途から始めると扱いやすいです。

最初の形は次で十分です。

  1. フォームで受付
  2. 専用チャンネルへ通知
  3. 人が担当を決める
  4. 定型リマインドだけ自動化

この流れが安定してから、外部アプリ連携や追加ステップへ広げてください。

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