ショート動画は尺が短いぶん簡単に見えますが、実際には何を残して、何を削るかの判断が重要です。
長尺動画の内容をそのまま短くするだけでは、冒頭でテーマが伝わらなかったり、字幕が小さすぎたり、縦画面で重要部分が見切れたりします。
この記事では、YouTube Shortsなどの縦型動画を想定して、企画から書き出しまでを一つの実務レシピにします。
情報の基準日:2026年8月12日
YouTube Shortsなど各サービスの投稿条件は変更される場合があります。公開前にYouTube公式のShortsヘルプ、YouTube公式のアップロード手順を確認してください。Canvaを使う場合はCanva公式の動画編集機能も最新仕様を確認してください。
先に結論:1本で伝える内容を一つにする
ショート動画では、最初に次を1文で書きます。
この動画を見終わった人に、〇〇を一つ持ち帰ってもらう。
例えば、
- GASでフォーム回答を通知できる
- 動画編集の最初の3手順
- Canvaで字幕入り動画を作る方法
などです。
1本に3〜4テーマを入れるより、一つの結論に絞るほうが構成を作りやすくなります。
縦型ショート動画を作る簡単な使い方【2026年8月時点】
Step 1:投稿先と目的を決める
先に、
- YouTube Shorts
- Instagram Reels
- TikTok
- その他SNS
のどこへ出すかを決めます。
各サービスで長さ・表示UI・音源ルールなどが異なるため、同じ動画を使い回す場合も公開前に確認します。
YouTubeでは現在、正方形または縦長で3分以内などの条件を満たす動画がShortsとして扱われる案内があります。
Step 2:最初の数秒でテーマを示す
冒頭では、前置きを長くしすぎず、
- 何が分かるか
- どんな問題を解決するか
- 結論の一部
を早めに見せます。
例:
Googleフォームの回答をSlackに飛ばしたいなら、この3段階で作れます。
Step 3:構成を3ブロック程度にする
例えば、
- 結論・問題提起
- 手順・実演
- 注意点・次の行動
です。
内容が多い場合は、1本へ詰め込まずシリーズに分けます。
Step 4:縦画面を前提に撮影・素材準備する
スマホ画面や人物を撮影する場合、横長素材をあとから無理に切り抜くと重要部分が外れることがあります。
撮影時から縦画面で何が見えるか確認します。
画面収録を使う場合も、文字が細かすぎないか確認してください。
Step 5:まずカットだけで短くする
字幕やエフェクトより先に、
- 無音
- 言い直し
- 重複説明
- なくても意味が通る前置き
を削ります。
短くすること自体が目的ではなく、テーマを理解するのに不要な部分を減らすことが目的です。
Step 6:字幕を入れる
ショート動画はスマホで見られることが多いため、字幕は小さすぎないようにします。
Canva公式では動画の自動テロップ生成、編集、スタイル調整などの機能が案内されています。
Premiereにも自動文字起こしとキャプション作成機能があります。
自動生成した字幕は、
- 固有名詞
- 数字
- 否定表現
- 商品名
- URL
を人が確認します。
Step 7:字幕の位置を確認する
画面の端ぎりぎりに重要文字を置くと、投稿先のUIと重なることがあります。
投稿先のプレビューで、
- アカウント名
- 説明文
- ボタン
- コメントUI
などと重ならないか確認します。
Step 8:画像・強調・動きを必要な範囲で入れる
ショート動画だからといって、常に画面を動かし続ける必要はありません。
強調するのは、
- 手順番号
- 結論
- 比較ポイント
- 数字
などに絞ります。
Step 9:BGM・音声を確認する
BGMを使用する場合は、投稿先や案件で利用できる権利があるか確認します。
YouTube公式では、他者の音楽を利用する際に許諾や適切なライセンス等が必要になる場合があることが案内されています。
オンラインで「フリー」と書かれているだけでは、商用案件への利用条件まで同じとは限りません。
Step 10:書き出す
投稿先の条件に合わせ、
- アスペクト比
- 解像度
- 長さ
- ファイル形式
を確認します。
YouTube ShortsへPCからアップロードする場合、現在は3分以内かつ正方形または縦長のファイルが案内されています。
Step 11:スマホで最終確認する
PCの編集画面だけでなく、スマホサイズでも確認します。
- 字幕が読める
- 重要部分が見切れていない
- 冒頭で内容が分かる
- 音量が極端でない
- 最後が急に切れていない
を見ます。
Canvaでショート動画を作る場合
Canva公式では、YouTube、Instagram、TikTokなど向けの動画テンプレート、テキスト、BGM、効果音、トリミング、分割などが案内されています。
SNS投稿を定例化する場合は、テンプレートを作って、
- 冒頭タイトル
- 字幕スタイル
- CTA
- ロゴ位置
を固定すると毎回ゼロから作らずに済みます。
既にCanvaをSNS運用で使っている人は、Canvaで定例SNS投稿をテンプレ運用する仕事改善レシピもあわせて使えます。
Premiere Proで作る場合
Premiereではカット、字幕、音量、書き出しなどを細かく管理できます。
長尺YouTube動画も含めてPremiereの基本フローを練習したい場合は、Premiere ProでYouTube動画を1本作るレシピへ進んでください。
副業案件でショート動画を作るときの確認事項
案件では、投稿条件だけでなくクライアントの指示を優先します。
確認したい項目:
- 投稿先
- 本数
- 1本の長さ
- 元素材の長さ
- 台本の有無
- テロップ範囲
- BGM・SE
- 素材支給か自分で探すか
- 修正条件
- 納品形式
- 投稿作業まで担当するか
「編集のみ」と「企画・台本・投稿まで」では作業量が違います。
長尺動画からショートへ切り出す場合
長尺動画の一部分をそのまま切るだけでなく、ショート単体で意味が通じるか確認します。
必要なら、
- 冒頭の説明を追加
- 話の順番を入れ替える
- 結論を先に出す
- 字幕を作り直す
などを行います。
次にやること
動画制作そのものが初めてなら、初心者向け動画の作り方で企画から書き出しまでの全体像を確認してください。
動画編集を副業にしたい場合は、動画編集副業の始め方でポートフォリオ・案件条件・納品まで整理できます。
独学だけでは進めづらい場合は、動画編集スクール3校比較で、教材・添削・案件準備の違いを比較できます。
ショート動画は短いからこそ、1本1メッセージ、縦画面の読みやすさ、投稿条件の確認を制作ルールとして固定すると続けやすくなります。