Shopee(ショッピー)は、日本から東南アジアや台湾などの購入者へ商品を販売できるECモールです。

海外販売と聞くと、英語、関税、国際配送など難しい作業を想像しやすいものです。しかしShopee Japanでは、日本国内の個人も出店対象として案内されており、固定の初期費用や月額利用料をかけずに販売を始められます。

一方で、出店登録だけで収益が生まれるわけではありません。商品リサーチ、仕入れ、価格設定、出品、購入者対応、発送までを自分で行う必要があります。

この記事では、Shopeeを使った越境EC副業について、個人で出店する条件、簡単な使い方、必要な費用、最初の5商品を出品する手順、始める前の注意点を順番に整理します。

情報の基準日:2026年8月7日
Shopeeの管理画面、出店対象マーケット、手数料、配送方法、販売ルールは変更される場合があります。実際に登録・出品する際は、Shopee Japan、Seller Education Hub、各販売先マーケットの最新案内を確認してください。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。特定の売上や利益を保証するものではありません。

Shopeeを使った越境EC副業とは

越境ECとは、インターネットを通じて海外の購入者へ商品を販売することです。

Shopee Japanの日本越境サービスでは、日本から商品を発送し、海外のShopee利用者へ販売します。公式サイトでは、シンガポール、台湾、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、ブラジルの7マーケットを案内しています。

新規出店時に選択できるマーケットや追加出店の条件は時期によって変わるため、申請画面の最新表示に従ってください。

個人でも出店できる

Shopee Japanは、法人だけでなく、法人番号や開業届を持っていない個人でも出店できると案内しています。

そのため、次のような始め方ができます。

  • 会社員が休日や平日の空き時間に取り組む
  • 個人事業主が国内販売に海外販路を追加する
  • ハンドメイド作家や小規模メーカーが需要を試す
  • 日本の商品を仕入れて海外へ販売する

ただし、勤務先の副業規定、税務上の申告、古物商許可や商品ごとの許認可などは、販売者自身で確認する必要があります。

Shopee副業のメリット

固定費を抑えて始められる

Shopee Japanは、アカウント登録費、初期費用、月額固定費、出品手数料を徴収しない仕組みを案内しています。

商品が売れる前から毎月利用料が発生するネットショップと比べると、販売テストを始めやすい点がメリットです。

ただし、無料なのは固定費の部分です。商品が売れた際には、取引・販売に関する手数料、配送費などが発生します。

日本から発送できる

開始時点で海外の倉庫へ大量の商品を預ける必要はありません。

売れた商品は、日本から購入者へ直接送るか、利用する配送方法に応じて国内の提携倉庫へ送ります。最初から大きな海外在庫を持たず、小さく試しやすい仕組みです。

日本語のセラーサポートがある

Shopee Japanのガイドやセラー向けサポートは日本語で提供されています。

購入者への対応は、台湾では繁体字中国語、それ以外では基本的に英語が必要です。ただし、翻訳ツールや定型文を用意すれば対応できる場面も多く、流暢な会話力が必須というわけではありません。

Shopee副業のデメリット・難しい点

商品が売れない可能性がある

出品しただけで検索上位に表示されたり、注文が入ったりするとは限りません。

販売先ごとに、人気商品、価格相場、競合、季節、キャンペーンが異なります。日本で人気の商品が、そのまま海外で売れるとも限りません。

国際配送を含む利益計算が必要

国内ECと比べて、送料、為替、配送日数、返品時の負担を考える項目が増えます。

販売価格を決める際は、少なくとも次を差し引いて利益が残るか確認します。

利益の目安
= 販売価格
- 商品の仕入れ原価
- 国内・国際配送費
- Shopeeなどの各種手数料
- 梱包資材費
- 為替・出金に関する費用
- 返品・破損に備える費用

発送期限と購入者対応がある

Shopee Japanの案内では、通常商品は受注から2営業日以内、台湾は3営業日以内の発送が基本です。プレオーダーを設定すると、現在は最大10営業日まで延長できる案内があります。

仕入れ先から商品が届いてから発送する場合は、在庫切れや納期遅延で期限を守れないリスクがあります。

Shopeeの簡単な使い方【2026年8月時点】

ここでは、Shopee Japanから個人で申請し、最初の商品を販売するまでの基本操作をまとめます。

画面・機能について
以下は2026年8月7日時点の公式案内を基にした概要です。ボタン名、必要書類、利用できるマーケット、配送・決済方法は変更されることがあります。

1. Shopee Japanからアカウントを申請する

申請は、販売先マーケットの現地サイトではなく、Shopee Japanの申請フォームから行います。

フォームでは、個人・個人事業主・法人の区分、氏名、連絡先、販売予定の商品、希望マーケットなどを入力します。追加情報や確認書類は、申請時の案内に従って提出してください。

申請後に審査が行われ、店舗アカウント開設の案内メールが届きます。

2. 招待メールから店舗アカウントを開設する

案内メールに記載された手順に沿って、パスワードなどを設定します。

アカウントを作成したら、販売管理画面であるセラーセンターへログインします。

3. ショップの基本情報を設定する

セラーセンターで、購入者に表示される店舗情報を入力します。

  • ショップ名
  • プロフィール画像
  • ショップ紹介文
  • 発送元情報
  • 配送方法
  • 売上金の受取設定

公式の現在の案内では、売上金の受け取りにPayoneerアカウントを利用します。登録方法や出金条件は、ShopeeとPayoneerの最新案内を確認してください。

ショップ紹介文には、扱う商品の種類、日本から発送すること、対応可能な時間などを簡潔に書きます。

4. 最初に出品する5商品を決める

Shopeeでは、アカウント開設後30日以内に5商品以上を出品することが、新規出店条件の一つです。

最初は大量に仕入れず、次の条件を満たす候補を選びます。

  • 小さく軽く、送料を計算しやすい
  • 壊れにくい
  • 使用期限や温度管理の心配が少ない
  • 販売先の禁止・制限商品に該当しない
  • 商標権・著作権を侵害しない
  • 仕入れ価格と販売価格の差を確保できる
  • 継続して仕入れられる

人気ランキングだけで決めず、実際のShopee上で検索し、販売価格、レビュー数、販売数、競合店舗の商品説明を確認します。

5. 商品ページを作成する

セラーセンターから、商品を1件ずつ登録できます。一括アップロードや外部システムとのAPI連携も案内されていますが、最初は1件ずつ登録して必要項目を理解する方法が安全です。

主に設定する項目は次のとおりです。

  • 商品画像
  • 商品名
  • カテゴリー
  • 商品説明
  • 価格
  • 在庫数
  • 重量・サイズ
  • 配送方法
  • 発送までの日数

商品名と説明は購入者が理解できる言語で作成します。画像だけで判断させず、内容量、サイズ、素材、付属品、使用上の注意などを明記してください。

ブラウザ全体を自動翻訳した状態で管理画面を操作すると入力エラーの原因になる場合があるため、文章はGoogle翻訳やDeepLなどで別に翻訳し、必要な欄へ貼り付ける方法が分かりやすいでしょう。

6. 送料と手数料を含めて価格を決める

価格は、日本での販売価格をそのまま現地通貨へ換算するだけでは決められません。

  • 仕入れ原価
  • 梱包後の重量とサイズ
  • 日本国内の集荷・倉庫までの送料
  • 国際配送費
  • 販売・決済関連の手数料
  • 割引やバウチャー
  • 為替変動
  • 返品・再発送のリスク

を反映します。

各種手数料やキャンペーン条件は随時変更されるため、記事にある古い料率を使わず、セラーセンターとSeller Education Hubの最新表示で計算してください。

7. 注文を確認して期限内に発送する

注文が入ったら、在庫、配送先、発送期限を確認します。

商品を検品・梱包し、選択した配送方法で発送します。発送後は、セラーセンターへ追跡番号を入力します。

商品説明との違い、破損、誤配送は返品・返金につながるため、発送前に商品とラベルを写真で残しておくと確認しやすくなります。

8. 購入者からのチャットへ対応する

サイズ、在庫、発送日、商品の状態などについて質問が届くことがあります。

よくある問い合わせは、英語または繁体字中国語の定型文を用意しておくと対応が早くなります。

  • 問い合わせへのお礼
  • 在庫確認
  • 発送予定日
  • 商品仕様の説明
  • 遅延時のおわびと状況説明

個人情報や決済をShopee外へ誘導する連絡、外部サイトへの不審な誘導には注意してください。

最初の商品を探す方法

Shopee内で売れている商品を確認する

候補の商品名をShopeeで検索し、次を見ます。

  • 上位商品の価格帯
  • 販売数とレビュー数
  • 商品画像の構成
  • タイトルに使われる言葉
  • バリエーション
  • 配送予定
  • 競合店舗の評価

販売数が多い商品でも、価格競争が激しく利益が残らないことがあります。需要と競合の両方を確認してください。

Shopee Japanの人気商品情報を見る

Shopee Japanは、マーケットごとの人気商品や市場情報を公開しています。

ただし、公開された人気商品をそのまま仕入れると、他の出品者と重なりやすくなります。カテゴリーの需要を知る材料として使い、自分が安定して仕入れられる関連商品まで広げます。

5商品を同じテーマでまとめる

最初の5商品を無関係なジャンルから選ぶより、購入者が店舗の特徴を理解できるようにまとめる方法があります。

例として、次のような分け方です。

  • 日本の文房具
  • キッチン小物
  • ホビー用品
  • 収納用品
  • 小型の美容雑貨

食品、化粧品、医薬品、電池、液体、ブランド品、中古品などは、販売先の法律、輸送会社、Shopeeの制限を個別に確認してください。

禁止・制限商品を必ず確認する

販売できる商品は、販売先の国・地域、配送会社、Shopeeのマーケットごとに異なります。

出品前に確認する対象は次の3つです。

  1. 日本から輸出できるか
  2. 販売先へ輸入できるか
  3. Shopeeと配送会社の規約で扱えるか

特に注意が必要な商品には、次のようなものがあります。

  • 医薬品・医療機器
  • 化粧品・食品・サプリメント
  • アルコール・液体・スプレー
  • リチウム電池を含む商品
  • 武器や危険物
  • ブランド品・キャラクター商品
  • 植物・種子・動物由来の商品
  • 中古品

これらが一律にすべて禁止という意味ではありません。販売先と商品ごとに、許可、表示、成分、数量、配送条件が異なります。

確認できない商品は出品せず、Shopee Japanや配送会社へ問い合わせてください。

英語が苦手でも始められる?

流暢な英語を話せなくても、翻訳ツールと定型文を使って始めることはできます。

ただし、「英語が一切不要」というわけではありません。商品名、説明文、購入者とのチャットを確認し、誤訳や誤解がないか判断する作業は必要です。

最初に次の定型文を準備すると負担を減らせます。

  • 在庫があります
  • 何営業日以内に発送します
  • サイズ・素材はこちらです
  • ご注文ありがとうございます
  • 発送が完了しました
  • 配送状況を確認します

高額商品や安全性に関わる説明は、機械翻訳だけで公開せず、意味を確認してください。

独学とスクール・支援サービスの違い

Shopeeは独学でも始められます。公式サイトには、アカウント申請、出品手順、価格設定、配送、売上を伸ばす方法に関する情報があります。

まず公式情報で5商品を準備し、管理画面の操作を試してから、どこで支援が必要か判断する方法が無駄を減らします。

独学が向く人

  • 自分で公式情報を調べられる
  • 少額で商品を試せる
  • 英語の文章を翻訳しながら確認できる
  • 価格・送料・利益を表計算で管理できる
  • 売れるまで試行錯誤を続けられる

スクールや支援が向く可能性がある人

  • 商品リサーチの基準が分からない
  • 出品・配送設定で止まりやすい
  • 定期的に質問できる場所が必要
  • 作業を一括化するツールも使いたい
  • 一人では計画を後回しにしやすい

SellBridge Academyは、Shopee出店を中心に、商品リサーチ、出品、受注対応、海外発送を学ぶオンラインスクールです。公式ページでは、動画教材、個別Zoom面談、グループ質問会、Slackコミュニティ、出品支援ツールなどを案内しています。

料金・学習内容・サポート期間・口コミの確認ポイントは、SellBridge Academyの評判・料金・学習内容の記事で詳しく整理しています。

受講は必須ではありません。無料セミナーや個別相談で、料金、サポート期間、返金・クーリングオフ、対象となるツール、学習時間を確認し、独学で不足する部分と合う場合だけ検討してください。

Shopee副業が向いている人

  • 商品を探したり比較したりするのが好き
  • 細かな登録・梱包・発送作業を続けられる
  • 小さく仕入れてテストできる
  • 数字を見て価格や商品を改善できる
  • 購入者からの問い合わせへ定期的に対応できる
  • 売上が出るまで試行錯誤する余裕がある

向かない可能性がある人

  • 出品後は作業をせず、自動的に収入を得たい
  • 仕入れや在庫を一切持ちたくない
  • 発送期限に合わせて作業する時間がない
  • 問い合わせや返品対応を避けたい
  • 商品ごとの規制を調べたくない
  • 短期間で必ず利益を出す必要がある

越境ECは、出店だけで完了する副業ではなく、小規模な店舗運営です。作業量とリスクを理解したうえで始めてください。

始める前のチェックリスト

  • 勤務先の副業規定を確認した
  • 税金・確定申告の記録方法を決めた
  • 最初に扱う商品テーマを決めた
  • 5商品を30日以内に準備できる
  • 販売先の禁止・制限商品を確認した
  • 仕入れ・送料・手数料を含めて利益計算した
  • 発送期限を守れる仕入れ方法を選んだ
  • 購入者対応用の定型文を用意した
  • 返品・破損時に負担できる金額を決めた
  • 売れなかった場合の在庫処分方法を考えた

まとめ:最初は5商品を小さく試す

Shopeeは、法人番号や開業届を持たない個人も申請でき、固定の初期費用や月額利用料を抑えて越境ECを始められます。

基本の流れは次のとおりです。

  1. Shopee Japanからアカウントを申請する
  2. 店舗アカウントを開設する
  3. ショップ・配送・売上受取を設定する
  4. 30日以内に5商品を出品する
  5. 注文後、期限内に日本から発送する
  6. 購入者の問い合わせや返品へ対応する

始めやすい仕組みではありますが、売上や利益は保証されません。最初から大量に仕入れず、小さく軽い商品を5点選び、送料と手数料を含めて利益が残るか確認しながら進めましょう。

参考にした公式情報