退職代行を調べると、「即日退職」「後払い」「弁護士監修」など似た言葉が並びます。しかし、退職時に必要なのが本人の退職意思を会社へ伝えることなのか、有給・未払い賃金・損害賠償などについて交渉や法的対応をすることなのかで、選ぶべき相談先は変わります。

この記事では退職代行Jobs、退職代行ヤメドキ、退職代行ヒトヤスミを比較します。

情報の基準日:2026年8月8日
料金・後払い条件・キャンセル条件・対応範囲は変更される場合があります。申込前に公式サイトと契約画面で最新条件を確認してください。特に未払い賃金、慰謝料、損害賠償など法的な争いがある場合は、一般の退職代行だけで判断せず弁護士へ相談してください。

先に結論:料金より「誰が何をするか」を確認する

サービス料金の確認ポイント後払い現時点の確認ポイント
退職代行Jobs退職代行27,000円。労働組合へ同時加入する安心パックは29,000円現金後払いは簡単な審査ありJobs本体と労働組合の役割・費用を分けて確認
退職代行ヤメドキ退職日決定等から7日以内の支払いは24,000円、8〜30日以内は30,000円など条件あり後払いを案内支払期限・キャンセル・追加依頼条件を確認
退職代行ヒトヤスミ公開情報で確認できない項目は個別確認個別確認料金・運営体制・交渉範囲を契約前に書面で確認

ここでの比較は、どのサービスでも法的交渉を自由に代理できるという意味ではありません。

最初に確認するのは「運営主体と対応範囲」

民間企業

民間企業が行う退職代行では、原則として本人の退職意思や希望を会社へ伝える役割が中心です。会社と法的な交渉が必要になった場合は、誰が対応するのかを別に確認する必要があります。

労働組合

労働組合は、組合員の労働条件について団体交渉を行える場合があります。「提携」「連携」と書かれている場合も、正式名称、加入時期、加入金・組合費、交渉する主体を確認しましょう。

弁護士

弁護士は、未払い給与・残業代・退職金・慰謝料・損害賠償など法律事務を扱えます。「弁護士監修」と「弁護士が利用者の代理人になること」は別なので区別が必要です。

参考:東京弁護士会|退職代行サービスと弁護士法違反

退職代行Jobs|公開条件を確認しながら進めたい人

退職代行Jobsは株式会社アレスが運営する退職代行サービスです。2026年8月8日時点の公式サイトでは、退職代行料金27,000円(税込)、24時間365日対応、現金後払い、顧問弁護士監修、合同労働組合ユニオンジャパンとの連携などを案内しています。

退職代行Jobsを利用する流れ【2026年8月時点】

  1. 無料相談で現在の雇用形態と希望を伝える
    LINE等から相談し、雇用形態、希望する最終出勤日・退職日、有給、貸与品、会社とのトラブルの有無を伝えます。
  2. 必要なプランと総額を確認する
    退職代行のみは27,000円。労働組合へ同時加入する「安心パック」は組合費2,000円を含め29,000円と案内されています。後から労働組合へ加入すると、新規加入金2,000円+組合費2,000円が加わり、合計31,000円になる案内です。
  3. 支払い方法と後払い条件を確認する
    公式サイトではクレジットカード、コンビニ、PayPay、銀行振込など複数の支払方法を案内しています。現金後払いは簡単な審査があるため、利用可否と期限を事前に確認します。
  4. ヒアリング内容を確定する
    Jobsが会社へ伝える退職意思、連絡希望日、有給・貸与品・私物・退職後書類などの希望を整理します。希望を伝えることと、会社との法的交渉は分けて考えます。
  5. 希望日にJobsから勤務先へ連絡してもらう
    公式の利用フローでは、打ち合わせ後、希望日にJobsから会社へ退職連絡を行う流れです。
  6. 退職届・貸与品などを自分から郵送する
    必要に応じて公式テンプレートを使い、退職届や貸与品を会社へ郵送します。会社から届く案内も確認してください。
  7. 最終給与・離職票などの書類を確認する
    退職後は源泉徴収票、離職票、健康保険資格喪失証明書など必要な書類が届いたか確認します。公式サイトでは書類受領までのフォローを案内しています。

会社が退職日・有給・未払い賃金などについて争う場合は、どの時点から誰が交渉するのか、別契約や追加費用が必要かを確認してください。

Jobsが候補になりやすい人

  • 料金と労働組合加入時の費用を事前に確認したい
  • 退職届・貸与品・退職後書類まで流れを整理したい
  • 後払いを含む支払方法を比較したい

退職代行ヤメドキ|支払時期を重視する人

退職代行ヤメドキは株式会社25Hが運営するサービスです。

2026年8月8日時点の特定商取引法に基づく表記では、通常サービス利用料30,000円(税込)、退職日決定または途中キャンセル後7日以内に支払う場合の特別サービス利用料24,000円(税込)など、支払時期・申込経路で料金が変わる条件が示されています。

また、無料アフターサポート期間終了後の勤務先への追加連絡は15,000円(税込)、初回入電日時の変更は1回まで無料で2回目以降6,000円(税込)といった条件もあります。

申込前に確認したいこと

  • 自分に適用される料金と支払期限
  • 途中キャンセル時の支払い
  • 初回入電日の変更条件
  • 無料アフターサポートの期間と追加依頼料
  • 労働組合・弁護士が関与する場合の契約相手と費用

ヤメドキ|特定商取引法に基づく表記

退職代行ヒトヤスミ|公開情報と個別説明を照合する

退職代行ヒトヤスミはLINEや問い合わせフォームから相談できるサービスです。

公開ページで料金・追加費用・交渉時の体制などを十分に確認できない項目がある場合は、申込前に次を文章で確認してください。

  • 基本料金と追加料金
  • 支払時期と返金・キャンセル条件
  • 運営会社・契約相手
  • 会社へ連絡する担当者
  • 交渉が必要になった場合の主体
  • 労働組合へ加入する場合の名称と費用
  • 弁護士が関与する場合の委任関係
  • 有期契約・業務委託・公務員への対応可否

回答はLINEやメールなど記録が残る方法で保存しておくと確認しやすくなります。

退職代行を比較するときの7項目

  1. 総額:基本料金、組合費、後払い、追加依頼、キャンセルまで含める。
  2. 支払時期:「後払い」がいつを意味するのか確認する。
  3. 運営主体:会社名、所在地、連絡先、特商法表記を見る。
  4. 交渉が必要な場合:誰が何を行うのか、別契約が必要か確認する。
  5. 有給・未払い賃金:希望を伝えるだけか、法的請求まで必要か分ける。
  6. 退職後書類:離職票、源泉徴収票等のフォロー範囲を見る。
  7. 本人への連絡:会社から本人や家族へ連絡が来た場合の対応を確認する。

弁護士への相談を優先したいケース

次のような事情がある場合は、サービス料金の比較より先に、労働問題を扱う弁護士への相談を検討してください。

  • 未払い給与・残業代・退職金を請求したい
  • パワハラ・暴力・セクハラの慰謝料を求めたい
  • 会社から損害賠償や懲戒処分を示されている
  • 有期契約の途中退職など契約上の争点がある
  • 会社との話し合いがすでに紛争になっている

参考:神奈川県弁護士会|退職代行サービス、利用して大丈夫?

申込前チェックリスト

  • 自分に必要なのが意思伝達・交渉・法的請求のどれか整理した
  • 運営会社と契約相手を確認した
  • 基本料金・追加料金・キャンセル料を確認した
  • 後払いの支払時点と期限を確認した
  • 労働組合の名称・加入費を確認した
  • 弁護士監修と弁護士による代理を区別した
  • 社宅・貸与品・私物・引き継ぎ方法を確認した
  • 退職後に受け取る書類を確認した
  • 契約内容をスクリーンショットまたは書面で保存した

まとめ

退職代行は「一番安い」「即日」といった言葉だけで選ばず、自分に必要な対応範囲と、実際に動く主体を確認して選びます。

退職代行Jobsは料金と利用の流れを比較しやすく、ヤメドキは後払い条件を重視する場合の候補です。ヒトヤスミを含め、公開情報だけで分からない点は契約前に書面で確認してください。

まずは安全に退職するための準備と相談先も確認し、心身と生活を守れる方法を選びましょう。

参考情報

最終確認日:2026年8月8日

※本記事は一般的な情報であり、個別の法律判断を行うものではありません。契約や紛争については弁護士などの専門家へ相談してください。